FLACをMP3に変換できるフリーソフト＆オンラインサイト！【無劣化・Windows対応】

FLACはファイル容量も大きいので、さまざまなデバイスと互換性を持ち、かつファイルも軽いMP3に変換したいと考える方も多いでしょう。本記事では、FLACをMP3に変換する方法について解説します。ストリーミング音楽をMP3に変換できるソフトやインストール不要のオンラインサイトまで紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそもFLACとは？

FLACのメリットは？

FLACはCDと同程度の音質を保ちながらも、CDの半分程度まで容量を減らすことができます。また、FLACにはエラー耐性があり、多少のエラーであれば、それを修復して正しい音を再生することが可能です。アーティスト名やアートワークなど、メタ情報を入れられるのも、FLACのメリットといえるでしょう。

FLACのデメリットは？

FLACは可逆圧縮ファイルなので、元の音声ファイルのすべての情報を保持しています。そのため、CDよりは容量を軽くできても、他のフォーマットと比較するとどうしてもファイルサイズが大きくなります。また、FLACは認知度が若干低く、対応しているプレーヤーソフトやアプリも少なめです。

なぜFLACをMP3に変換するの？

FLACをMP3に変換するメリットは下記3つです。

• FLACよりもMP3の方が再生できるデバイスが多い
• FLACよりもMP3の方がファイルが軽い
• MP3はファイルが軽いのにCD並の音質を維持できる

音質に関してはFLACも問題ないのですが、ファイルが重いので、転送するのも、ソフトに読み込むのも、何をするにも時間がかかります。ストレージも圧迫するので、使い勝手が良いとはいえないでしょう。

FLACをMP3に変換できるソフト5選を表で比較

FLACをMP3に変換できるソフト5選

第1位：無料＆無劣化変換できる「MusicFab オールインワン」

公式サイト : https://ja.musicfab.org/all-in-one.htm

MusicFab オールインワンは、SpotifyやAmazon Music、Apple Musicなどの音楽ストリーミングサイトから音楽やポッドキャストをMP3・WAV・M4A・FLACなどの形式に変換してダウンロードできるソフトです。

SoundCloudやDeezerなどにアップロードされているFLAC形式のファイルをMP3としてダウンロードできるのはもちろんのこと、コピーガードの掛けられたさまざまな形式のファイルをロスレスダウンロードし、互換性の高いフォーマットに変換できます。

ダウンロードにかかる時間は1曲数秒。パソコンのハードディスクに保存できるため、オフライン再生できるだけでなく、CDやUSBに移すこともできますし、着信音やアラーム音に設定することも可能です。

第2位：操作が簡単なフリーソフト「Free FLAC to MP3 Converter」

公式サイト : https://download.cnet.com/free-flac-to-mp3-converter/3000-2140_4-75206134.html

Free FLAC to MP3 Converterは、FLACファイルをMP3に変換できるフリーソフトです。変換という最低限の機能を備えたシンプルなソフトなので、操作の簡単なソフトをお探しの方にもおすすめ。複数のファイルを一括で変換するバッチ機能も搭載されており、処理も非常に速いです。複数のFLACファイルをMP3化してファイルの中身を整理したい方にも最適でしょう。ただ、最後にアップデートされたのは2015年なので、不具合には注意。

第3位：デフォルトで日本語に対応「fre:ac」

公式サイト : https://www.freac.org/

デフォルトで日本語に対応しているフリーソフトをお探しの方は、fre:acを試してみましょう。fre:acは2001年にリリースされた老舗ソフトで、変換する過程でアーティスト名やアートワークなどの情報を含むID3タグも取得できます。FLACファイルを読み込んだら、上のエンコードボタンを押して処理を開始しましょう。2023年3月には最新バージョンのアップデートが行われました。公式ではサポートされていませんが、Windows 10でも動作します。

第4位：複数のファイルを変換できる「VideoProc Converter」

公式サイト : https://jp.videoproc.com/index_wap.htm

VideoProc Converterはファイル変換や動画ダウンロードなどが行える、多機能動画処理ソフトです。FLACの変換にも対応しており、数クリックでMP3に変換できます。見た目は非常にシンプルなソフトですが、見た目によらず搭載されている機能は非常にハイスペック。変換する際、「ビットレート」や「サンプルレート」、「品質」なども設定できます。

第5位：動画やDVDの変換にも対応している「XMedia Recode」

公式サイト : https://www.xmedia-recode.de/en/

XMedia Recodeは、音声ファイルはもちろんのこと、動画ファイルやDVDの変換にも対応しているフリーソフトです。プルダウンをクリックするとわかりますが、M4A、M4V、MMF、MOV、PM2、PM4など本当にさまざまなフォーマットをカバーしています。字幕合成、黒塗りの追加、解像度変更などの編集機能も付いており、上級者向けの高機能ソフトだといえるでしょう。ときどきバージョンアップにより動作が不安定になることがありますので、気をつけてください。

FLACをMP3に変換できるオンラインサイト2選

123APPSオーディオコンバータ

123APPSオーディオコンバータは、インストールすることなくオンラインで使えるファイル変換サイトです。mp3、wav、m4a、flac、ogg、amr、mp2、m4rに対応しており、60kbpsから128kbpsまで設定できる点もポイント。アップロードされたファイルは数時間後自動的にサーバーから削除される仕組みなので、安心して利用できます。ちなみに3分30秒の音楽をFLACからMP3に変換したところ、サイズは3.4MBでした。

Convertio

Convertioは、オーディオ変換や動画変換、ドキュメント変換などさまざまな変換が行えるオンラインサイトです。有料プランも用意されており、月額$9.99のプランにアップグレードすると500MBまでファイルをアップロードでき、25ファイルまで同時に変換ができるようになります。1つ目の123APPSオーディオコンバータのときと同じファイルを変換したところ、サイズは4.7MBでした。

FLACからMP3への変換に関するQ&A

Q

FLACとWAVだったら、どちらの音がいいですか？

音質だけで比較するとWAVの方が上です。FLACには、音像が小さく変質する傾向があります。とはいえFLACは、ハイレゾ音源の中心になっている24bit/44.1kHz～192kHzに対応しているにもかかわらずWAVよりも容量が軽いため、ハイレゾ音源の配信によく採用されています。

A

Q

FLACとALACだったら、どちらの音がいいですか？

FLACとALACに音質の違いはあまりありません。ALACは別名「Appleロスレス」と呼ばれており、iTunesを含めたApple製品と互換性が高いです。ALACはオーディオ企業のアポジー社が開発した技術をApple社が応用して、パソコンで扱いやすいフォーマットとして開発しました。ちなみにALAC開発当時は、WindowsでiTunesが利用できない（=ALACが聴けない）状態だったため、その代替策として開発されたのが「FLAC」です。

A

Q

32GBメモリにFLACの曲は何曲入りますか？

1曲あたり4分と仮定するとおよそ660曲入ります。ちなみに同じ条件の場合、MP3ならおよそ7,300曲入ります。

A

Q

ロスレスとハイレゾならどっちの音質がいいですか？

ハイレゾの方が音質が良いです。ロスレスは最大24bit/48kHzまで、ハイレゾは最大24bit/192kHzまでとなっています。ただ、ハイレゾの音楽はハイレゾ対応のデバイスでしか再生できません。

A

Q

FLACファイルをMacで再生するにはどうすればいいですか？

標準搭載のQuicktime PlayerはFLACに対応していないため、FLACに対応しているメディアプレーヤーソフトを入れる必要があります。

A

まとめ

FLACをMP3に変換すれば、ストレージを解放できるだけでなく、さまざまなデバイスで再生できるようになります。FLACをMP3に変換すればiTunesに読み込むこともできますし、MP3は特別なソフトやアプリをインストールすることなくデフォルトのツールで再生できるので、より便利になりますね。

厳密に言えば、ハイレゾレベルのFLACをMP3に変換すると理論上音質の劣化はあるのですが、人間の耳では識別できない程度なので安心してください！