【高音質】WAVからMP3に変換できるフリーソフト11選!初心者に優しいものをプロが厳選
MP3はWAVを非可逆圧縮したもので、ファイルサイズが非常に軽くなる一方で音質はさほど劣化が見られない(圧縮時の設定による)のが特徴です。変換するには基本的にソフトが必要ですが、体験版を含めるといくつものフリーソフトがあります。変換に特化したシンプル設計型から編集作業もできる多機能型まで特徴は様々。普段使っているソフトにも変換機能が搭載されているかもしれません。
今回はWAVとMP3の違いを解説すると共に、変換機能を持つフリーソフトを11選ご紹介します。ぜひ今後の参考にしてみてください。
WAVとMP3の違い
WAVとMP3の違いを端的に言うと、圧縮されているか否かです。WAVを非可逆圧縮(元に戻せない圧縮方法)し、人間にはわからないレベルの音を取り除いたものがMP3となります。
WAVはハイレゾ音源レベルの音質である一方、ファイルサイズが非常に大きいのが難点。MP3にすることでサイズが軽くなる上、よほど耳が良いか慣れている人でなければ音の違いに気づくことはないでしょう。ただし解像度の高いスピーカー等で聴く場合、またレコーディングで使用する場合はWAVをおすすめします。
【比較表】WAVからMP3に変換できるフリーソフト11選を比較
入力形式 |
出力形式 |
対応OS |
変換速度 |
|
---|---|---|---|---|
MusicFab音楽変換ソフト | MP3/WAV/M4A/OPUS/FLAC | MP3/WAV/M4A/OPUS/FLAC |
Windows 11/10/8.1/8/7 (32-bit/64-bit) macOS 10.10 - 13 |
★★★★★ |
FlicFlac Audio Converter |
FLAC/WAV/MP3/OGG/APE |
FLAC/WAV/MP3/OGG/APE |
Windows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10 |
★★★☆☆ |
Freemake Audio Converter |
MP3/AAC/OGG/VMA/WAVなど |
MP3, WMA, WAV, FLAC, AAC, M4A, OGG |
Windows Vista/ 7/ 8/ 8.1/ 10/ 11 |
★★★★☆ |
DVDFab動画変換 |
3GP/ASF/AVI/WAVなど1000種類以上 |
H.265/4K MP4/4K MKV/MP3など1000種類以上 |
Windows 11/10/8.1/8/7 (32-bit/64-bit) macOS 10.10 - 13 |
★★★★☆ |
HitPaw video Converter |
A52/AAC/ AC3/AIF/WAVなど |
MP3/MPA/MPC/OGA/OGGなど |
Windows 11/10/8/7 macOS 10.13以降 |
★★★★☆ |
RealPlayer |
AAC/MP3/WAVなど |
AAC/MP3/WAVなど |
Windows 7 Home Premium、Professional、Enterprise、Ultimate (64ビット) |
★★★★☆ |
VLC Media Player |
MP3/WAV/OGGなど |
WMA/ MP4/ MOV/ 3GPなど |
Windows XP SP3/ Vista/ 7/ 8/ 10 |
★★★☆☆ |
iSofter MP3 変換 |
AVI/WMA/MP4など |
MP3 |
Windows XP/Vista |
★★★☆☆ |
XMedia Recode |
AAC/AC3/AVI/WAVなど |
MP3/RAなど |
Windows 7/8/8.1/10/11 |
★★★★☆ |
iTunes |
WAV/AIFF/Appleロスレス |
MP3/AAC/HE-AAC |
Windows 10 Windows 11 OS X 10.10.5 以降、macOS 10.14.6以前 |
★★★★☆ |
Windows Media Player |
WMA/AIFF/WAVなど |
MP3/M4A/AACなど |
Windows 7以降 |
★★★★☆ |
【高音質】WAVからMP3に変換できるフリーソフト11選
①音楽変換なら「MusicFab」が一番オススメ
MusicFabはSpotifyやAmazon Music、LINEミュージックなどの音楽ストリーミングサービスから音楽やポッドキャストをダウンロードし、MP3やWAV、FLACなどに変換するソフトです。
業界トップレベルの技術が搭載されているため、ダウンロード成功率は99%以上。曲単位でダウンロードができ、1曲あたり10秒以内で変換が完了します。
SoundCloudやDeezerなどの高音質を売りにしている海外サービスのコンテンツもロスレスでダウンロードできるので、音質にこだわりたい方に最適です。ソフトにブラウザが内蔵されている点もポイント。曲の検索からダウンロードまで一度に行え、デスクトップ版をインストールする必要もありません。
②シンプルな操作が持ち味!「FlicFlac Audio Converter」
「FlicFlac Audio Converter」はMP3 to WAV、 WAV to MP3が行えるソフトです。英語版のみなので一瞬たじろぐかもしれませんが、シンプルな設計なので慣れれば問題なく扱えるはずです。ファイルをドラッグアンドドロップし、任意のフォーマットを選択するだけでOK。細かい指定をしたい方には不向きですが、簡単に変換作業をしたい、なるべくわかりやすいものが良い、という方におすすめです。
一方、MP3の場合は品質や可変ビットレートを指定できるため、MP3→MP3という変換をすれば、指定した品質・可変ビットレートへの変換も可能になります。
③複数変換もOK!「Freemake Audio Converter」
50以上の音声形式に対応しているほか、一度に複数の変換も可能です。WAVからMP3に変換することはもちろん。音声調整、及び編集機能はありませんが、シンプルな操作で変換ができるのが魅力となっています。
ただし、現在のバージョンではフリーソフトというよりも「試用版」の色が濃くなっています。変換に3分間の上限が設けられているため、長尺を扱いたい方は別のソフトの方が良いでしょう。
④動画編集もできる多機能性が魅力!「DVDFab動画変換」
「動画変換」とありますが、いくつもの音声フォーマットに対応しており、任意のファイル形式に変換することができます。動画ファイルから音声を抽出することも可能です。もちろん、WAVからMP3に変換する機能があります。また変換だけでなく動画編集機能も搭載されており、イントロや字幕の追加など、変換後の動画を自分好みにアレンジすることもできます。
*DVDFab動画変換は有料ソフトですが、30日間無料で使用できるため「フリーソフト」として紹介させていただきました。
⑤見やすい&多機能!「HitPaw Video Converter」
UIや操作方法がわかりやすく、初心者にも優しい設計となっています。動画からGIFへの変換、音楽変換、画像変換などにも対応し、編集機能も搭載。もちろん、WAVをMP3に変換することを含み、様々な場面で使えるでしょう。
基本的には有料版がメインで、その体��版として無料で使用できます。特徴の一つである超高速変換は搭載されていないものの、ひと通りの機能を扱えるのがポイントです(回数等に制限あり)。
⑥定番メディアプレイヤー!「RealPlayer」
メイン機能はメディアプレイヤーですが、変換機能や音声抽出機能も搭載されています。もちろんMP3をWAVに変換すること、 WAVをMP3に変換することも行えます。ひと昔前までは「Windowsで動画再生と言えばRealPlayer」とも言われていたほど定番化していたソフトです。
こちらも無料/有料版に分かれており、無料版だとダウンロード関係の機能は利用できないものの、変換は行なえるのでご安心ください。
⑦大人気メディアソフト「VLC Media Player」
VLC Media Playerはフリーなマルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤーです。MP3/WAV/OGGなどの形式をWMA/ MP4/ MOV/ 3GPなどの形式に変換して再生可能です。互換性が高く、インターフェースも簡単です。初心者の間で大人気のマルチメディアプレイヤーNO1!
⑧詳細設定をしたい人におすすめ!「iSofter MP3 変換」
WAVをはじめ、ほとんどの動画/音声ファイルをMP3に変換することができます。またビットレートやサンプルレートのパラメータなどのカスタマイズも可能。細かく設定をしたい方にも向いていると言えるでしょう。
ただし無料版を使用して動画を扱う場合、画面中央にURLのウォーターマークが表示されます。有料版を購入しない限り消えないのでご注意ください。
⑨完全無料なのになんでもできる!「XMedia Recode」
WAVからMP3に変換する定番のソフトです。メジャーなものからマイナーなものまで、幅広いフォーマットに対応しています。さらにフレームレートやビットレートなどの詳細設定や、音声のリサンプリングやノイズ軽減など簡単な編集作業も可能という多機能性に優れたソフトです。なお、こちらは完全無料となっています。
ちなみに公式サイト、及びインストール時は英語表記ですが、設定から日本語に変更することも可能です。
⑩変換・再生・曲購入・各種ファイル管理が一緒に行える「iTunes」
説明不要かもしれませんが、Appleが開発するメディアプレイヤーです。音楽を聴くものとして認知されていると思いますが、音声変換機能も搭載されています。対応形式は比較的少ないものの、WAVとMP3には対応しているのでご安心ください。
⑪CD/DVDもインポートできる「Windows Media Player」
「Windows メディア プレーヤー」登場までWindowsの標準メディアプレイヤーだったソフトです。Windowsを使用している方は改めてインストールする必要がないので手軽とも言えますが、残念ながらWAVからMP3に変換することはできません。ただしCD音源からMP3への変換は可能なので、覚えておくといつか役に立つ時が来るかもしれませんね。
WAVをMP3に変換することについての疑問と答え
ここからは、WAVからMP3への変換に関する疑問5つにお答えしていきます。
Q1. WAVをMP3に変換できるアプリはありますか?
A1. MP3 to WAV、 WAV to MP3ができるソフトには、例えば以下のようなものがあります。
- Wav to Mp3
- オーディオコンバーター
- MP3変換/抽出 - Easy MP3 Converter
ちなみにオーディオコンバーターはオンライン版もありますが、こちらは悪質な広告が出るといった報告もあるため、ご注意ください。
Q2. WAVとMP3のメリットをそれぞれ教えてください
A2. WAVは圧縮されていない分、微細な音まで収録されており、原音に限りなく近いのが持ち味です。レコーディングやライブ等で使用するならWAVが良いでしょう。一方MP3はファイルの軽さが大きなメリットです。また音質に関しても、よほど耳の良い人や高音質のオーディオでなければ違和感は生じません。
Q3. WAVと320kbpsのMP3音質が良いのはどっち?
A3. WAVは無圧縮なので、必然的に音質はMP3よりも良くなります。ちなみに320kbpsはCD音源の5分の1に圧縮された状態です。
Q4. WAVとMP3の違いはイヤホンでも分かりますか?
A4. MP3は人間ではわからないレベルの音を削っているのでWAVと遜色なく聴ける、と冒頭で申し上げたものの、WAV自体の音質によっては比較したときに違いが感じられるかもしれません。CDから取り込んだWAVは320kbpsのMP3と同等になるため、そこから圧縮するとさらに音が削れてしまい、気づく人も増えると考えられます。
Q5. WAVをMP3に変換しました。またWAVに戻したら音質は復活しますか?
A5. WAVからMP3への変換は非可逆圧縮です。これは元に戻せない圧縮方式なので、WAVに戻したとしても音質は劣化したままとなります。
まとめ
今回はWAVとMP3の違い、そして無料の変換ソフトについて解説していきました。WAVからMP3に変換することでサイズが軽くなり、そして圧縮後が320kbps程度であれば音質の劣化も気にならないでしょう。
今回紹介したように、変換機能を持つソフトは様々あり、特徴や機能性も異なります。ここで、一番おすすめしたいのが「MusicFab」という音楽変換・ダウンロードソフトです。しかし、皆さんはぜひ自分に合ったものを見つけてくださいね。
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